ありがとうございますおはなし集で使ったHTML等は菊地さんのサイトで勉強しました。菊地さんありがとうございます

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ar34真弓定夫先生をご紹介します2002.05.05.03
Hさんからファックスレターを頂いているのでご紹介します。
大阪のHです。Mさんとは20年近い知人です。本日のゲスト真弓定夫先生のご紹介をしに来て欲しいと頼まれていましたが、私は数日後にアメリカに行かねばならず、大変残念ながら本日参上出来なくなりましたので文章でご紹介させて頂く失礼を先ずはお詫び申し上げます。
 皆さんはお医者さんという存在にどのような印象や実感をお持ちでしょうか?私は余りいい印象を持っていない人間のひとりです。とりわけ対処療法に終始し部分のみ見て薬漬けにしている今日の西洋医学の在り方や制度については言い出せないキリがない程の疑問を持ち続けています。命をいじくり回し挙句の果てに医療費三十兆円などと聞くと何かが根底から狂っていると思わざるをえません。そんな日本の現実の中で薬も出さず注射もしないという小児科医が居られます。治さない医療(自分で治す医療から自然に治る医療)の必要性を説き続けられ、それを実践されて居るのが本日のゲスト真弓定夫先生です。病気を恐れ敵対しするからやっつけるというきりかりした発想とは正反対の命を丸ごと受け止めるとてもおおらかで豊かな温かい血の通った生き方、その安心を手渡しして下さる類稀なるお医者さんです。真弓先生にご縁を頂いてかれこれ十五年になりますが、地球環境問題ピースムーブメントなど全てが人繋がりの事として命を見つめられる姿勢に励まし続けられています。更にご趣味の幅広い事、ご家族で音楽コンサートをされたり人生を楽しまれる達人だと思います。真弓先生のお話からきっと沢山の事を感じ取られる事でしょう。よき集いとなりますように。

 「食と健康」
真弓先生:
 どうも過分なご紹介を預かって恐縮しております。今日初めてココへいらっしゃった方が随分おられるようです。多分、今のありがとうございます先生の話を聞かれると医者に行かれる頻度が激減すると思います。断言出来ます。私も同じような事をやってる訳です。始めにHさんにこんな事を言って頂きましたけど、実際始めの20年間は本当に今考えたら何やってたんだろうというようなひどい診療をやっていました。私が医者になりましたのは1955年、今が2002年、私が産まれましたのが1931年昭和6年です。でターニングポイントは1つは医者になった年、それから1945年昭和20年8月15日に終戦を迎えた年です。今私は71歳ですが、還暦を過ぎた頃から、そういう感じを持つようになりました。こういう講演も30年間呼ばれています。私が話してるのではない、話させられている印象が非常に強いのです。
 今お聞きになっている方も三種類の人がこの中にいらっしゃいます。昭和34年以降に産まれた方どのくらいいらっしゃいますか?半数近くは、いらっしゃいます。「どうも、ありがとうございました」。59年昭和34年以降に産まれた方が1つです。今話させられているのはココまでで圧倒的多数です。もう既に亡くなられている方達、目には見えないけど確実に聞いておられます。人間は二重構造になっていまして、目に見えるものと見えないものがあります。大事なものは目に見えないものなんです。率直に言えば何でそんな当たり前の事を話してるんだと思ってらっしゃるに違いないと思います。その反面その当たり前の事を伝えなくてはいけないんだよと仰って下さる。それをそのまま皆さん方にお伝えするだけなんです。もう1つはこれよりももっと前の産まれなんですけど私も含めた昭和34年以前と以降と昭和20年以前を両方知っている私共、ありがとうございます先生もそうなんです。どういう事を言ってるかと言うと、これ以前とこれ以降では日本は全く違う生活をしてるという事なんです。ちょっと上品な言葉で言えば文化という言葉になります。
 優れた日本の伝統文化というのが昭和20年に断たれて仕舞ってるという事です。これが意図的にマスコミとか政治家とか企業によって皆さん方、昭和34年以降の方々に伝わっていないのです。それが色々な病気を増やしている大きな原因になっています。問題はこの間にあります。この間にどういう事がされたのかというと、我々が死んで仕舞うともう伝わらないので。それを今日皆様方にお伝えしたいと思います。

 ありがとうございます先生が病はないと仰います。私も全くそう思っております。病は無いんです。症状として現れる事はあります。それは「そういう事をしててはいけないよ、こういうふうに変えなさい」と警告として色んな症状が出て来ます。それは自分で治せるはずなんです。動物である以上は。実際私が医者になって感じた事は、6年間大学病院で研修を兼ねて医療活動をしています。13年間救急病院の小児科医長として診療に当っている。この間がひどい医療をしてたと私が今思う時代なんです。この時見ていたお子さんには本当に申し訳ない事をしたと思います。三時間待ちの三分診療そんなもんじゃないのです。対話がない医療なんです。今の日本の医療は進歩したと思いますか?進歩したんでしょうか?はい。そうです。「何をしてるんだろう?」と今あなたが仰ったように何となく20年私共やっちゃったんです。マッチポンプ(?)になっているんです。あんまり良い例えじゃないけど、例えば消防署があります。消防署の人達は火事になれば当然その火を消しに行きます。ただそれだけじゃないです。普段火事を出さない為に如何したら良いのか防火活動をしっかりとやっています。それから消防署という公務員の方達が活動している反面、ボランティア活動として他に職業を持っていてこれらに協力している消防団の人達が協力してやっています。医療がそれをやってるかどうか?病気というのは、マッチに火をつけたものであり、ガスの元栓をひねったものです。それを消す方ばっかりやってて、如何したらマッチに火をつけなくて良いのか、ガスの元栓をひねらなくて良いのかという事が殆ど残念ながらなされてないのです。予防という事が。それから医者が民間の方達と協力してないです。同じ目の高さで患者さん方と接してるかどうか、一方通行になっていないかどうか、医者にかかるという事が非常にまずいと思います。かかるというと医者に任せて寄り掛かる。そうじゃない。小児科というのは病気を治す場所ではないんだという事を皆さん方にしっかりと知って頂きたいと思います。

 病気というものは治るものなんです。この頃は癒しとか癒すとか言われます。これも医者の思い上がりだと思います。Tさんという素晴らしい舞台演出家がいらっしゃって、その方がとっても面白い本なんですが、「癒える力」という本を書いたんです。初めてこの「癒える」という言葉に接した時ちょっと違和感を感じました。あんまり癒えるという言葉を使ってません。だけど病というものは癒えるものなんです。それも私は小児科ですから子供が自分で癒えるものなんです。癒える環境作りをお父さんとかお母さんとか地域の人々が協力して作り出して行く訳です。そういう人達に私どもは多少なりとも皆さんより医療経験を積んでるからアドバイスをするアドバイザーにすぎないのです。そういう事に徹してますとHさんがご指摘されたように医療が進歩したら先ず病気が減らなくちゃ可笑しい、患者さんが減らなくちゃ可笑しい、当然医療費が減らなくちゃ可笑しい、それが増え続けてる訳です。しかも現在、医療費が30兆越そうかしています。後25年もすれば80兆まで行くんじゃないかと言われています。そういう滅茶苦茶な医療を今してる訳です。それに歯止めをかけなくてはいけない。それには色々な事を考えて行かなくちゃいけないのですけれども、今日は食に関心を持っている方が多いようですので食の事に関して話そうと思います。病気を癒える食事を考えてみたいと思います。そこで昭和20年以前と昭和34年以降に大きな差が出て来て仕舞うのです。

 昭和20年前に亡くなられた方々は縄文時代・弥生時代・神武天皇の昔から、そりゃ仏教伝来とか鎖国が解けた明治維新とか文化交流はある程度はしてるけれど、中心はあくまでも日本文化に則った食生活を送り衣類を身につけ住居に入り生活してました。昭和20年に戦争に負けた日本をアメリカは非常に恐れたのです。この前に昭和16年の12月8日にABCD包囲網をしいて来ました。Aはアメリカ・Bはイギリス・Cは中国・Dはダッチ(オランダ)昔オランダは非常に協力な国で、そして真珠湾を攻撃せざるをえない様な形に持って来て日本人が我慢しきれなくて真珠湾を攻撃しました。直ぐに手を上げると思ったら3年8ヶ月もこれだけ強大な国を相手にして戦った侮れない国民だという事で、その国民性を劣化させるには如何したら良いのか、文化を変えれば良いと考えたのです。それを欧米化させる為に様々な手をうつ訳です。だから占領期間が昭和20年から27年まで続きました。7年間も日本を占領していたのは何故か?昭和22・3年頃にはもう既にある程度、日本は経済的な部分でも復興してた訳です。Nさんという人が「日本の歴史」という本を書いてますけど、その中でハッキリと日本はアメリカに2回負けたと書いていました。1回は昭和16年から20年の武器としての戦いに負けた。確かに負けました。私の2年先輩の人達は特攻隊で突っ込んでいます。私も昭和20年3月6日焼夷弾で火傷を負って治るまで20年かかりました。でもそれは大きな問題じゃない、問題は昭和20年から27年にかけての文化の戦争に負けた、それが未だにアメリカの言いなりになってる現状を引きずっているのです。医療だけじゃなくて、教育の面でも政治の面でもそうです。その中のどういう事をしたのか食に関してお話をして行きたいと思います。

その中で2つキーワードを作っています。

1つは人作りを大事にして欲しいという事、人間作りをする前に先ず動物としての人作りをしっかりして欲しいのです。これは知恵の部分なんです。動物に学ばなくちゃいけないのです。

2つ目は食を考える場合には、猿が住める場所で住んでいる人と猿が住めない場所で住んでいる人と2つにしっかりと仕分けをしておいて頂きたいのです。猿が住めない所には人は住めないのです。それをしっかり皆さん頭の中に入れておいて下さい。

 昭和20年に戦争に負けました。マッカーサーと駐留軍が来ました。彼らが食に関してどういう事をしたのか。人作りを考える場合に我々に1番近い動物は何でしょう?猿です。猿の仲間を霊長類と言っています。だから先ず霊長類に学ぶ必要があります。200種類近くの霊長類が地球上にいる訳です。霊長類を含めておっぱいを出す動物を哺乳類と言います。4千種類を越える哺乳類がいます。人作りをする前に先ず猿に学ぶ必要があります。猿に学ぶ前に哺乳類に学ぶ必要があるのです。しっかりした人作りが幹となり根となる訳ですから、幹と根を作ってから知育とか徳育とかそれを受けるのに相応しい人を作ってから人間作りに入って行けば良いんです。ここを飛ばしちゃって、1歳から英語を教えてるとか学校に入る前に算数とか国語を教えたりしています。人作りが出来てないのです。先ず哺乳類というのはどういう動物なのか、4千種類を越える哺乳類は温血耐性、血が温かく、卵でなく子供を産む事が出来ます。動物ですからメスという言葉を使います。メスは乳を分泌して子を保育するというのが大鉄則です。乳というのが非常に重要な意味を持ってくるので、それぞれの動物はそれぞれの遺伝子を持っていますから、それぞれの遺伝子から出て来る乳というのは1種類1種類全部違うのです。牛の赤ちゃんには牛の赤ちゃんに合った牛乳が出て来るし、人の赤ちゃんには人の赤ちゃんに合った乳が出て来るし、犬の赤ちゃんには犬の赤ちゃんに合った乳が出て来るのです。そこが昭和20年以前と以降と大きく、特に心の面で差がある原因になっています。10年も経つと、こういう事が伝わらなくなるのです。我々が死んで当時を知る人達がいなくなって仕舞うのです。牛は産まれたら直ぐに歩きだします。どんどんどんどん大きくなる。牛の乳は非常にカロリーがが高いのです。たんぱく質も人の乳の3倍ぐらいあります。だから牛の赤ちゃんはどんどん直ぐに大きくなります。立って直ぐに歩き出します。但し脳は何所にありますか?脳にかかる重力は直角にかかって来ます。牛の乳のたんぱく質が人間のほぼ3倍、ねずみは人間の9倍ものたんぱく質があります。体を大きくする上で非常に良い飲み物ですが、脳は発達しないのです。唯一、人だけが森から外に出て二足直立歩行している。人のおっぱいというのは重力が下にかかりますから、ココが発達します。人の乳というのは頭とか心を育てる上で非常に良いのです。

 ココまでは殆どが自宅分娩なんです。私はもちろん自宅分娩です。これ以前に産まれてる方は殆ど100%近く自宅分娩なんです。自宅分娩と病院分娩の差をしっかりと考えて欲しいのです。その前に動物が優れているという事は人間と比較した場合、年齢が低ければ低い程、本能的な面では優れています。我々よりは中学生の方が優れている、中学生よりは小学生、小学生より乳幼児、それより胎児です。もう亡くなった方でIさんソニーの会長だった方が才能教育をしました。彼らが言う才能は特殊な才能じゃなくて皆さん子供さん達を含めてみんなが持っている才能なんです。その芽を摘まないでしっかり育てて行くのが彼らの主張なんです。そしてAさんという新体道の素晴らしい先生がいらっしゃる、その先生を呼んである事を試みたんです。3歳児・4歳児・5歳児に後ろを向かせる訳です。後ろを向かせて新聞紙を丸めて、後ろから何も言わずに振り下ろす、よけられますか?何にも言わないで、3歳児がどれくらいよけてると思いますか?Yさんの書いた「胎児は天才だ」という本にハッキリと書かれています。3歳児は100%よけてるのです。4歳児が80%、5歳児になると少し大人に近づきます、知恵ではなく知識の部分が入って来てそれが邪魔をするから56%になります。でもこれは当たり前の事なんです。よけられなかったら自然界では後ろから襲われて食べられて仕舞います。3歳児がよけるのは3歳児にとって当たり前の才能なんです。それを知識によって、特にマスコミを通じた知識によって摘み取られて行って仕舞うのです。そういう子供たちの優れた能力をそのままズーッと伸ばし続けて大人になった人が超能力者と呼ばれたり、或いは時代劇で剣豪が暗闇で後ろから切り付けられてもよけられる人達になる訳です。つまり動物的な本能を先ずしっかり人として取ってから知識に入って行けば良いのです。

 胎児はもっと能力が高いと思います。1番大変なのは胎児期です。1個の卵子が魚の時代を経て爬虫類・哺乳類・両生類の時代を経て猿の時代を経て人として生まれてくる訳です。産まれるまでに十月十日の間に30億倍にも細胞が増える訳です。産まれてからたかだか20倍から30倍です。30倍と言ったら90キロになります。体型は確かに違うけど形は同じです。そしたら、お腹の赤ちゃんが色んな事をもう既に察知してるという事を皆さん方は知っておかなくちゃいけない。お母さんの声・お父さんの声・お兄ちゃんの声・部屋の中の音、もちろん音としてでなく羊水を通して波動として感じとってる訳です。みんな記憶してる訳です。自宅で産まれた時、時代劇でよく出て来ます。お父さんがたらいにお湯を沸かして、お兄ちゃん・お姉ちゃんが産婆さんを連れてきて自宅で産まれる。産まれた時にお父さんの声も聞ける・お母さんの声も聞ける・兄弟の声も聞ける・お腹の中にいた時と同じ家庭の音が聞こえてくる。病院だったらどうでしょうか?先ずお母さんの声しか聞けない。もし別室の病院だったらお母さんの声すら聞けない。それまで聞いた事ものない様な看護婦さんの声・医者の声・病院には色々不自然な音があります。その音が殺到して来る、その時の赤ちゃんの気持ちは如何でしょうか?お産の大変さはもちろん私達も知っています。女性の方、本当に大変だと思います。だけど、お母さんの方は出産が済んだところで一段落がつきます。そもそも赤ちゃんは産むものじゃなくて、産まれるものなんです。そったく(?)という言葉があります。これは鳥の場合ですけれども卵の中でお産が近づいて来ると内側から子供が卵の殻をソッと突付く訳です。子供がこれから産まれますよーとサインを送って親がそれを察知して外から叩いて赤ちゃんが生まれて来るのです。今日はたまたま5日です。他の大きな病院だと3日4日5日6日と4日間休みになっています。その前29、30休みでした。その間に1、2とウイークデイが入っています。赤ちゃんは全部同じ数産まれるはずです。今如何なのか、多分お産は3、4、5、6うんと少ないと思います。29、30少ないと思います。それは何故なのか?そったくが崩れお腹の中の赤ちゃんの意思が無視されて仕舞った現状があります。その真理面の葛藤をよく考えてあげないといけないのです。

 ブラゼルトンの反応があります。(ブラゼルトンはブラジルの小児科医)産まれたばかりの赤ちゃんを医者が抱っこする訳です。お母さんと看護婦さんに声をかけて貰うのです。同じ高さの声の時は必ずお母さんの方を振り向きます。妊娠期間中それに馴染んでるから。お母さんの声を段々小さくして行く、看護婦さんの声を段々大きくして行く、お母さんの声が聞こえている限り看護婦さんの声が幾ら大きくなっても赤ちゃんはお母さんの方を向くのです。とブラゼルトンは言っています。そういう事をやって行くうちにブラゼルトンはお母さんが声をかけても振り向かない赤ちゃんがいる事に気付く訳です。そういう赤ちゃんを産んだお母さんに妊娠期間中の経過を聞いて貰うと、お母さんかお父さんか或いはお父さんお母さん両方とも妊娠期間中にその子の出産を望まなかった時期があったと言うのです。つまり赤ちゃんは波動を通じてお腹の中にいる間に自分が招かざる客だという事を察知して仕舞っているのです。もっと極端な例を言っている小児科医もいます。お父さんもお母さんも自分が産まれて来るのを喜んでくれないんだと感じてホルモンの分泌を止めて仕舞うそうです。そういう赤ちゃんの事をある小児科医は胎児の自殺と言っています。そのくらい能力が高いのです。心理的な葛藤が起こっている赤ちゃんに更に追い討ちをかけて行った訳です。自宅で生まれている限りにおいては自宅では絶対に牛乳は普及しないのです。

 昭和20年頃アメリカには牛乳と小麦がふんだんに余っていました。これを世界各国に売り込んでいた訳です。その時の占領下の日本は1番良い標的にされたのです。日本民族の文化を劣化させる事にも繋がるし、自国の産業も発展させる事にも繋がります。ご飯を食べると頭が悪くなるとか米は美容に良くないとか、ジャパンだからパンを食えとか言ったのです。米国は米を食べても良いんだ、ご飯を小麦に変えて行って仕舞うのです。大きい事は良い事だ。たんぱく質が足らないよ。ここら辺になるとご記憶の方もあるかも知れません。本来、先ほど言った様に人が住める場所に猿が住める場所に住んでいる日本人が、猿が住めない場所の食べ物を取り入れ始めたのです。だから占領期間が7年間もかかったのです。関東・関西・本州・四国・九州・沖縄には猿がいます。猿が住める土地なんです。北海道には猿はいないのです。フランス・北イタリア・北欧・カナダ・韓国には猿がいません。猿がいない人が住めない土地の食文化と猿が住める土地の食文化をしっかりと仕分けする必要があります。ここに住んでいる限りは、皆さんはお馴染みだと思いますけども、自分の住んでいる土地・産まれた土地・或いは移動した土地と切り離して考える事が出来ないのです。後、季節の食べ物とそれぞれの年齢に合った物をこれだけを考えるだけで栄養学というのは全く必要ないのです。ただし自給率が今どんどん落ちています。その点で、ある程度工夫して食べなくてはいけないです。人が住めない場所で住んでるから、こちらの人はそれでは餓死して仕舞うのです。だから工夫して牛乳を飲んだりヨーグルトを食べたりパンを食べたりパスタを食べたり肉を沢山食べたりして飢えをしのいで工夫して食べて来たのです。その工夫して食べて来た先祖代々の歴史をドイツが中心になってまとめたのが現代栄養学です。こちらでは栄養学が必要なんです。自給率が満たされていた時には全く要らなかったのです。それをアメリカが押し込んで仕舞った訳です。

 昭和22年に自宅分娩してる限りは牛乳が普及しないという事で保険法を解約(?)したんです。それまでは医者と産婆さんという素晴らしい職業の方がいらっしゃって、主として産婆さんを中心としたお産がされていた訳です。アメリカは最初は医者と看護婦にお産をさせるつもりでしたのです。職を失うから、さすがに猛反対されます。これを格下げするのです。助産婦、医者を助ける形の助産婦にする訳です。もう1つが保健婦です。産婦法というのを作って、産婦にお産をさせてそれを医者が取り仕切る。そして病院分娩にして、その病院に乳業の専従栄養士を派遣させて人工栄養に切り替えて行ったのです。その翌年昭和23年に母子手帳を作らせる訳です。何所に作らせたかというと乳業に作らせたのです。産婦人科医とか小児科医はその今皆さんが持っている母子手帳に関与してないのです。しかも占領期間中はもちろんですけれども、27年まではもちろんですけれども、母子手帳は生まれてから配られる物じゃないです。受胎した時に配られます。厚生省が出す母子手帳を乳業が作った母子手帳のカバーにコマーシャルがのってたのです。母子手帳の全てにです。27年までどんな母子手帳にも森永乳業とか明治乳業とか雪印乳業とか乳業の名前が載っていました。それ以降40年近くまでは載ってたみたいです。もっとひどいのが保健所なんです。当時は保健所には一般の栄養士さんは就職出来なかったのです。保健所に就職出来る条件は乳業の専従栄養士だけだったのです。だから全国の保健所で乳業が作ったコマーシャルが入った母子手帳で乳業の専従栄養士が、その頃の指導は今でもそんなに変わっておりませんから50何年に渡って牛乳神話を作り上げて、アレルギー疾患を生み出す・ガン疾患を生み出す・糖尿病を生み出す・白内障を生み出す・鉄欠乏性貧血を生み出す・皆さん方、年輩者がご存知なかった骨粗しょう症なんかを生み出して行くのです。1番問題なのが心の片寄りを生み出した事です。ざっと言ったところでは今の2足歩行や4つ足歩行だけでも分かるでしょう。今の誤った食が子供の心をいかに歪めているのか、そういった観点から見て行きますと見えて来るのではないでしょうか。牛乳を沢山飲んでたら、肉を沢山食べてたら体は如何なるでしょうか?大きくなる小さくなる、確実に大きくなります。

 皆さん方の中で身長が140センチ代の女性の方はおそらくそんなに病気をなさらないと思います。全体的に皆さん方は病気になる確率は他の人達に比べれば少ないと思います。ありがとうございます先生の話を聞きに来ようと思う方はそんなに病気をしないと思います。150センチ以上の方は病気になる確率が高いという事なんです。何だか今様子が可笑しくなって戦争へ戦争へ引っ張られそうな傾向があります。絶対に戦争に巻き込まれて欲しくないです。私は焼夷弾で火傷を負った、爆弾直撃も受けた、機銃操作も受けました。艦砲射撃も受けてます。絶対に戦争なんかしちゃいけないです。明治9年に明治天皇が徴兵令を引いた訳です。1日に千人以上の人を1つの個所で兵隊に行けるかどうか調べる訳です。どうやって調べたのか入り口の下から150センチの所に綱を張ってたそうです。そうすると、そのまま体を屈めずにスーッと通れる男性も居る、そういう男性の方が少なかったそうです。小さいから平均的じゃないというのもちょっと可笑しいのですが、体を屈めずに通って行った人達140センチ代の男性は小さいからという理由で兵役が免除になったそうです。それが明治9年の話です。という事は江戸時代・鎌倉時代ズッとそうでしょう。大正時代もそうです。昭和10年代までの日本男性の平均身長は150センチ代だったのです。女性の平均身長は140センチ代だったのです。こちらが標準なんです実は。だから元気なんです。きんさん・ぎんさん見て下さい。緒方貞子さん見て下さい。

 昭和27年まではアメリカの占領下だから、仕方ないです。負けたんですから。問題はこれ以降の功労省とか或いは厚生省とか文部省とか農水省の人達が、もちろん一部の心ある人達は元の昭和20年代以前の日本人に合った食文化に戻すべきだという提言をした政治家も居るし、官僚もいるし、学者も居た訳です。そういう人達は押し並べて経済発展を妨げるという理由で左遷させられて仕舞ったのです。そういう状態が未だに続いているのです。昭和30年になります。自由民主党と自由党が合同して自由民主党が出来た、自民党です。石の上にも3年、昭和33年にもなると政権が安定して来ます。私の長女は34年に産まれてるのですけれども、色んな事がされて行くのです。1、2例をあげると昭和33年にインスタントラーメンが作られました。この頃からの今の普及ぶりは凄いものがあります。昔は食器を洗う時には殆ど水だけで洗っていました。偶にてんぷらなんか作っても米糠なんかで落ちたんです。油と砂糖を使うとお金は儲けるけど食器は汚れるのです。食器用の洗剤が入って来たのがこの年です。それからとんでもない事を言い出したんです。減塩・塩を減らせと言うのです。日本人にとっては塩は絶対に必要な物ですから、減らしてはいけないのです。ある小児科医はビタミン・ミネラルの欠乏は病気を招く、塩の欠乏は死を招くと言っています。じゃ何故そんな事が言われたのか?昭和20年代にアメリカのダールという栄養学者が日本の東北地方の人とイヌイット昔エスキモーと当時言っていました。エスキモーと東北の人達の脳血管障害の発生率と塩の摂取量の比較をしている訳です。イヌイットの人達はもちろん食塩を取りません。動物を通して取れるくらいですから少ないです。東北地方の人は辛いものが好きです。寒いから漬物とか塩辛とかよく食べます。塩の摂取量が多いと血圧が高くなって脳血管障害を起こし易いという事を確かに報告しています。ただしこれはダールが昭和30年以前に修正をしているのです。それは実は塩のナトリュウムが問題だったんじゃなくてナトリュウムとカリュウムのバランスが崩れる。終戦直後で新鮮な野菜とか海草が採れません。カリュウムが足らなかった事が脳血管障害の大きな原因になってたんです。後で修正してるのです。それを上手く利用したんです。

 そもそも何々健康法という場合、これだけやれば健康になるという方法は1つもない。何々健康法というのがあったら捨てて欲しいのです。その中で1番問題なのが「Oテレビ」です。一昨年私は出演依頼を受けたのです。一昨年の冬、寒い時です。冬になるとお年寄りが風邪を引き易いから肺炎にもなり易いお年寄りが風邪を引かない様に家の中でも帽子をかぶる習慣をつける様に医者の立場から説明して下さいと依頼を受けたのです。お家の中で帽子をかぶりましょうと言うのです。そんな事出来ません。他の医者がやったみたいです。スポンサーが帽子屋だから。ココアがスポンサーになればスーパーからココアが消えるのです。最近ありました。ヨーグルトを飲んだら確実に目をやられます。これは欧米でも統計的にハッキリとヨーグルト・チーズは白内障の低年齢化をもたらすとハッキリ言われています。ヨーグルトを飲むと花粉症の予防になるとか言われています。だから逆の事ばっかりです。だけど相手を責めちゃいけないんです。相手を絶対に責めない。相手を責めてる間は何時まで経っても解決しないのです。バックミンスターフラティストヘル「宇宙船地球号」という発想をした素晴らしい数学者なんですけど、亡くなる前に非常に厳しい言葉を言い残しました。「もろもろの汚染の中でもっとも恐ろしい汚染は消費者の頭の汚染である」と。行政とか大企業というのは必死になってマインドコントロールをしてる訳です。だから自分で考える習慣を付けないといけないのです。うちの患者さん方には逆手に取る方法があるのです。TVのCMをマメに見る様にして下さいと。そして育児に関するものがCMに流れ出したら、それを買うのを止めましょうと。だって当たり前でしょ、広告に莫大な費用をかけてるのですから。流通機構が全部理事を曲げて最終的に小売店が儲かるとしたら、原料がどのくらいの物か誰が考えたって直ぐに分かるはずなんです。

 で戻りますが、何故それじゃ塩がいけないと言わせたのか?しかも今度は塩田法というのを作って塩を作らせない様にしたのです。平成9年にようやく解除になってこの頃は良い塩も手に入るようになりました。もちろん食卓塩は塩じゃないのです。Naclという薬です。塩というのは置いとけば必ず湿気る物です。そういう塩は日本人にとって絶対に必要な物なのに、それが体に良くないと保健所を通じて言わせるようにしたのです。諸悪の根源は保健所なんです。一昨年、雪印乳業で中毒事件が起きました。あれは莫大な患者さんが出て仕舞ってにっちもさっちも行かなくなって公表した訳です。小さな中毒事件を我々は沢山知っています。牛乳の中毒事件ぜんぶを保健所が揉み消しているのです。少し記憶を戻せば平成8年のO157事件をご存知と思います。平成8年の7月堺市の学校給食でO157が発生しました。その当時はまだ厚生省でした。厚生省は病原となる食材を3つに絞りました。1つは野菜入りのうどんです。もう1つは鶏肉のそぼろあんかけ、みたいな物です。もう1つが牛乳なんです。3つが候補に上がったのです。私は限りなく牛乳で起きたものと考えています。3つ候補があるのに牛乳は始めから検査してないのです。既に乳業が殺菌しているからという理由で検査しなかったのです。殺菌がいかにいい加減だったのか一昨年の見たってよく分かります。偶々残りの2つの食材に運悪くカイワレ大根が入っていたのです。選挙が10月に控えてた7月です。畜産業界を敵に回す事は出来ない、乳業界を敵に回せない。カイワレ大根は白と始めから分かっているのに、カイワレ大根に持って行った訳です。選挙が終わって自民党が勝った途端にカイワレ大根、白と発表しました。企業と行政に狙われたら我々はハッキリ言って終わりです。

 松本のサリン事件のKさんでしたか、奥さんはまだ植物人間です。あの時オウムの事件がなかったら、あの新聞報道を見てて、私は割合新聞を冷静に見る方だけど、3大新聞を読む限りKさんが犯人じゃないかと思いました。だから必ずスケープゴートを作る訳です。当然食中毒の事件は1年ごとにまとめてあります。その台帳には功労省の台帳には平成8年中毒症事件簿というのがあって、中毒事件が書いてあります。原因に牛乳が真っ先に書いてあって、うどんとそぼろの3つが候補に上がったが原因は不明であるとハッキリと厚生省の控えには書いてある訳です。マスコミを使ってO157の方に持って行って仕舞ったのです。何時でも牛乳は庇護される立場にあるのです。見事に洗脳されているのです。私の後輩の小児科の教授が今でも牛乳を進めています。TVには沢山いると思います。個人的に知っている人です。新聞には牛乳を飲みなさいと、TVも飲みなさいと言っています。当然同じ事知ってる訳ですから、個人的に知ってる人ですから、自分はもちろん子供や孫には1滴たりとも牛乳は飲ませていません。奥さんには目がやられちゃうからヨーグルト・チーズを取らない様に言っています。メガネ屋さんがこんなに増える訳がないのです。そういう観点から先ず人の住める場所・猿がいる場所と猿がいない場所の食べ物をしっかりと区分けをして下さいという事です。

 なぜ猿が住めない場所に人が住めるようになったかというと人は火を使いだした。50万年前から火を使っているからです。火を使うという事は自然に反する事なんです。木を燃やせば必ずダイオキシンは出るのです。ダイオキシン問題は50万年前から起きてるのです。それが何故この頃急に言われるようになったのか、火の使用量が激増してるからです。食料自給量も深刻な問題です。食料自給率が40%を切って仕舞っています。これも何とかして少しづつでも上げて行かなくてはいけない。もっと問題なのがエネルギー自給率です。今、日本のエネルギー自給率は9%です。90%以上は中近東主体で石油製品は頼っています。こういう状態で次の世代、次の次の世代が満足に育って行くと思いますか?これにも1つの問題があります。今原発に反対してる方が多いです。私は武蔵野に住んでいます。武蔵野にはWさんと言って40年以上前からもう50年近くなるかな、反原発運動に関りを持ってる、先ほどのHさんも本当に一生懸命やってるんですけども、Wさんは何と言っているか「原発に反対しては駄目ですよ」と言っています。「原発に反対している間は絶対に原発は無くなりませんよ」とWさんは言っています。そうではなくて1人1人が原発が無くても済むように自分達が使っている電気を40%減らせば良いのですから、脱原発をしなくては駄目だという事です。

 そういう原点に立った立場から食べ物という物を考えた場合に基本になる物はあくまでも穀類なんですが、その前に副菜について厚生省はどのくらい取れと言っていますか?30種類以上の副菜を取れと言っています。絶対に無理です。地場の物で季節の物で30種類の副菜なんか取れるはずがありません。何故そういうのか?地場で取れなかったら、よその国から買わないといけないです。今、輸入の野菜なんか物凄く増えています。米まで農家の方々の反対を押しきって自由化して仕舞った。輸入食品を入れる事によって貿易摩擦の緩和になります。食べ物はいうのは本来自分で集める。親は親で食べる物は自分で集める。子供が食べる物は親が集める。子供もしっかり歩けるようになったら自分で自分の食べ物を集めるようになる。野菜とか海草とか果物とか魚とか、もちろん米とか目に見える物です。目に見えない加工した物は出来るだけ子供には与えたくない訳です。目に見える形の地場の季節の物だけだったら30品目には絶対にならないから、そこで瓶詰め・缶詰・袋詰と買います。今新しい家を作る為に設計図を書く時に台所を入れない人達が相当、出始めています。10年ぐらい前からです。だって電子レンジとハサミがあれば全部、間に合うのです。それが34年以降の皆さんみたいに関心がある方は良いんだけど、現実の姿なんです。3年前のある雑誌に「箸なし族の脅威」という記事が載りました。きんさん・ぎんさんの1週間の食卓がそこに載っていました。それと一緒に30代の男性の食事が1週間ぶんも載っていました。この人は30歳になるまで箸を使った経験がないのです。日本ですよ。3年前の5月22日号サンデー毎日、これを見ると納得出来るんです。コーヒーとかスナックとかサンドイッチだけで箸なしでも食べられるのです。この30代の男性を責める前にお父さんお母さんが問題です。子供の時の食育が大事です。バランスというのはそういうものじゃなくて、1番元になるのは植物性の食べ物と動物性の食べ物をどれくらいの割合で取ったら良いのかしっかりと捉える事が基本になるんです。

 そこで問題になるのが猿なんですが、200種類ぐらいの猿の中で1番原始的な猿は原猿類(アイアイ・ツパイ・メガネザル・キツネザル)と言います。その上に猿が来る。それから皆さんお馴染みの類人猿(ゴリラ・オランウータン・チンパンジー)が来る。それから人が来る。こういう形で進化をして行く訳ですが、進化の過程にともなって食性も変わって来る訳です。原猿類は植物性の物と動物性の物をほぼ半々に食べています。猿になると動物性の食物がうんと減って来る。類人猿になりますとチンパンジーだけは少し動物性の物も取るんですが、ゴリラ・オランウータン・テナガザルというのは植物性の物しか口にしてない。ゴリラなんか植物性の物だけであれだけ立派な体を作り上げている。そうすると進化の過程にともなって、その食性が段々植物性の物に傾いて来てるという事は人間が400万年前とも500万年前とも言われてますが、アフリカの森の中に発生した時には植物性の物しか食べてなかったのが理解出来ると思います。身を隠す場所も多い、果物・木の実・植物性の物がふんだんにあります。人以外は今でも森の中で生活してる訳です。動物園に飼われたり・サーカスに飼われたりしてる可愛そうな猿をのぞいては。人は森から出てサバンナに下りたって二足直立歩行をして行きました。人は武器を持っていないとそんなに強い動物ではないので、森の中にいた時のように植物性の物だけを選り好みして食べる事は出来ません。仕方なく動物性の物を取るようになって今日に至っている訳です。

 どのくらいの動物性の物を取るようになったのか先ず知る上でこの比率が大事になって来ます。直ぐ考えて植物性の方が多いのは分かります。我々の仲間の哺乳動物には植物性の物だけを取っている牛とか馬とかいます。動物性の物だけを食べている肉食獣(トラ・ライオン)がいます。もし、ここにトラが来たら逃げます。それはトラと分かってるから、ライオンと分かってるから逃げるんです。今色々なTV番組があって色々な哺乳動物が出て来ます。バッと合った時に逃げなくちゃいけないのか、傍に寄っても大丈夫なのか、何所で見分けますか?口は簡単に開けてくれません。サッと開けて牙が出てたら分かります。爪を見るんです。植物性の物を食べる動物は動かない植物を食べるから爪が伸びる必要がないのです。草食獣は押し並べて平爪なんです。必死になって逃げる動物を捕まえられません。肉食獣は爪がどんどん伸びますからかぎ爪の状態になる訳です。かぎ爪の動物がいたら真っ先に逃げないと殺されます。それでどのくらいの割合か当然、植物性の方が多いというのは直ぐ分かる訳だけど、どのくらいの割合なのかは、歯を見れば直ぐに分かります。おそらく人が森の中で暮らした時には犬歯は無かったはずなんです。歯は全体で32本あります。32本あるうちの左上の4分の1を取ると8本の歯が並びます。赤ちゃんの内側に最初に生えて来る可愛らしい歯をせっ歯と言います。うさぎとかが植物を食いちぎる為の歯です。その隣の少し尖った歯を犬歯と言います。これが1本あります。その隣に臼歯があります。牛や馬の歯、小臼歯が2本、大臼歯が3本、森の中は圧倒的にせっ歯が多かったと思います。森の中ではなかった犬歯が出て来て、この割合で食べ物を食べ続けて来たんだから、この割合で食べ物を食べてたら良いのです。植物性の物が7に対して動物性の物が1の割合です。

 明治維新、以来肉が入って来ます。終戦後更にそれが増えて来ます。どういう事が起こったでしょう。親不知、第3大臼歯が生えなくなりました。なぜ生えなくなったのか、動物性の食品の比率が少しでも増えて来ているからです。将来的には6対1になるかも知れません。誰もが親不知が生えなくなっています。同じ犬歯でも日本人よりフランス人の方が尖っています。動物性の物を取らざるをえないからです。そうすると今の子供達この割合で食べてるでしょうか?動物性の割合が8分の1、8分の2、8分の3、8分の4、と極端な場合は動物性の食品の摂取量の方が植物性の食品の摂取量より多くなっている子供達がどんどん増えて来ています。ご飯を食べない・野菜を食べない・肉を沢山食べる。短絡的には言えませんが、こういう形で進化して来て植物性の物に変わって来たという事は、これが今動物性の食品がどんどん増えて来てるという事は、戦後50年間で子供達の頭と心の部分が急激に退化している。そういう人達が昭和20年生まれだと60歳近いのです。そういう人達が教育者になっている・政治家になっている・医者になっている、そういうのに歯止めをかけなくちゃいけない。そこまで行かなくても現実に子供達の異常行動とか昔なかった様な犯罪が毎日のように紙面を飾っています。起きた現象をそのまま伝えるだけでは何にもならないのです。もちろん伝える事は大事です。例えば成人式でもそうです。成人式は1946年から行われていたのが何故崩れたのか、10年前・15年前・20年前・つまり乳児期にもっと前妊娠期間中の妊婦さんの食べ物が非常に大事なんです。その時に、どんな生活をしていたのかフィードバックして調べて今の子供達に、それと同じ事をさせない様にしたら良いのです。肉を沢山食べてたら頭は悪くなるけど瞬発力は付くんです。瞬発力は付くけど持久力とか集中力は付かないのです。だからトラやライオンを見たらよく分かります。よく寝そべっています。牛や馬のようにズーっと立っていられないのです。授業をしっかりと受けられない子供達・姿勢の乱れる子供達・給食の時に肘をついて食べる子供達が増えています。そういう子供達にしっかり姿勢を正しくして授業を受けなさいとか・給食の時に肘をついてはいけないと言うのはこくです。ライオンやトラに立っていろと言うようなものです。その延長線上に今ジベタリアンというのが沢山出て来ているのです。立っていられない人々。それくらい食と心は非常に大事なんです。

 そうすると1番大事なものは何かというと、8分の5を占めている臼歯の食べ物、穀類が食べ物の基本になる訳です。米や麦の事を花粉科植物と言います。花粉科植物を口にするところから輪が生まれて来る訳です。それも同じ穀類でも人の住める所の穀類と、人の住めない場所の穀類では全く違うのです。日本の場合、縄文時代には、ひえ・粟・きび雑穀を取っていました。この頃また雑穀が見直されています。食べる人も増えて来ています。きびなんか美味しいです。でも弥生文化以降は原則として稲作文化が定着している訳ですから、基本はあくまでもご飯であるのです。今の子供の健康を損ねている理由が2つあります。1つは今言ったように動物性食品の取り方が激増した事と、もう1つが米の取り方が激減している。その背景には政府の減反政策が非常にマイナスになっている訳です。だから食べる量が減っている米を増やして、動物性食品を減らすだけで子供の健康はかなり回復してくるに違いないのです。実際に私は薬を使わない訳ですから、食事の指導をしているだけでかなり健康になるのです。例えば喘息の子供が呼吸法とか色々やる訳です。それからお母さんに食事を書き出して貰う訳です。10日から2週間おきにチェックします。これは止めましょう。これを足しましょう。チェックしているとお母さんの方から私が聞き出すのではなく、お母さんの方から「先生そう言えばこの頃、家の子は私の言う事をよく聞くようになりました」とか「友達と協調性を持って遊べるようになりました」とか、つまり食事を日本人古来の物に変えて行く事によってその子に合った(その子の遺伝子に合った)食事に変えて行く事によって先ず心の面が改善されてます。その後に喘息が治ってくる・アトピー性皮膚炎が治ってくる、そのくらい食べ物と心は密接な関係があります。戦国時代の武将は玄米を5合食べていたそうです。当時二食です。凄いです。戦争は絶対にいけないけど、彼らは鎧兜(兜だけで6キロから7キロあります)を身に付けて、刀を振り回す、女性はなぎなたを振り回す、ご飯が基本なんです。宮沢賢治もそうです。雨にも負けずの中で少しの味噌と野菜と玄米4合とハッキリ書いてあります。当時は既に3食ですから工夫すれば食べられます。私ぐらいになると年が行ってるからもう食べられません。やっぱり米が基本である事は頭にしっかり入れておいて下さい。

 でも米が作れない所があります。気候が寒い・水が少ない、仕方なく麦に頼るようになって来ました。その麦もここで採れる麦と日本で採れる麦では同じ麦でも全然種類が違います。小麦の葉っぱには気孔という水を吸い上げる穴が開いています。こっちは寒いし水が少ないから気孔の開き方が少ないのです。だからパサパサなんです。こちらの麦の水分量は大体30%です。かたや日本の方はご飯もそうなんですが、大体60から70%が水分です。だからこちらの麦はパンに向くのです。パスタに向くんです。今米を作らせないと同時に麦を作らせないようにしました。国産の小麦がうんと減って仕舞いました。国産の小麦は非常に良い小麦です。但し、水分を一杯吸っていますからパンやパスタじゃなくて、うどん・ほうとう・きし麺・そうめん・お焼きじゃなくちゃならないのです。幼稚園で前から結構あったんです。保母さんが目を離している隙に園児がパンだけを食べて喉を詰まらせて窒息死したのです。つい最近も愛知県のO市でありました。給食で中学3年生がコッペパンで早食い競争してたら喉を詰まらせて窒息死して仕舞ったのです。水が足らないからです。皆さん方の体の水分が大体60%ぐらいです。小学生の低学年とか幼稚園児で水分が70%ぐらいです。食事中には水は要らないのです。食事が終わってからお茶を飲めば良いのです。こちらは仕方ないので水を飲まなくちゃいけないです。飲まなくちゃ喉が詰まって仕舞います。こちらには日本のように良い水がないのです。仕方なしにミルクを取る・ジュースを取る或いはヨーグルトを飲むのです。もう1つ喉ごしを良くする方法があります。油を使えば喉を通ります。パンにはバターが合います。或いはマーガリンが合います。そしてパスタの場合は植物油が必要になります。これはこちらの人達にとって必然性のある食文化なんです。ご飯・うどんと比べてカロリーはどちらが大きいですか?間違いなくこちらです。カロリーを沢山取ってたら体は大きくなります。それは人間だけじゃないです。寒い所に行って体が大きくなれば体表面積が広くなるので、寒さをしのぐうえで都合が良くなる。だからツキノワグマであり・北海道に行けばヒグマであり・北極に行けば北極グマ(白クマ)、どんどん大きくなります。この辺にイルカがいます。北方に行けば大きなクジラがいます。こういう物を取っているフランス人が日本人より大きいのは当たり前です。それよりもっと寒いノルウエー・スウェーデン・ロシア人がフランス人より大きいのは当たり前です。

 昭和20年まで女性が140センチ代・男性が150センチ代だった日本人の子供達がこういう物をお金の為に取らされ始めた事によって身長がたった60年で平均で17.6センチも伸びたのです。大変な事です。小学校6年生で体重が14.5キロも増えたのです。こちらの人が何かの事情で人が住めない所に移り住んだ時には、今の日本人以上にアレルギーが増えたり・ガンが増えたり心の問題があったりしたはずです。マックラーケンという人が言っていますが、「2000年のスパンで人の体に合わない食べ物でも取り続けていれば、遺伝子が変わって食べても平気な体になる」。だからフランス人はパンを食べても平気なんです。イタリア人はパスタを食べても平気なんです。北海道の人はバターを食べてもヨーグルトを飲んでも平気なんです。それと同じ事をたった60年で初めはアメリカ、その後は功労省や企業によってさせられた子供達が今のような状態になった。きちんとした食事さえ取っていれば、みんな良い子なんです。2000年のスパンでこれだけ大きくなったのなら、おそらく問題が起こらなかったはずです。60年でこうなったから肝臓がこれだけ余分な物を解毒して出して行かなくてはいけない。今の小学6年生は当時に比べて肝臓に負担がかかるから、肝炎とか肝臓ガンとか肝硬変が増えてくる。腎臓はこれだけ余分な物をおしっことして出していかなくっちゃいけないのです。私は医者になった頃には透析をやってる人なんて、本当にまれでした。先ずいないと言って良いぐらいでした。今ではちょっと大きい駅の周辺では殆ど透析の病院があってしかも順番待ち予約待ちです。そのくらい腎臓が痛めつけられて仕舞ったのです。

 心臓だったらもっと問題です。体重1キロにつき毛細血管まで入れると非常な長さになるけど、主要血管だけでほぼ30メートルの血管の長さになります。1つ脈打つだけで1キロにつき30メートルですから、今の小学6年生は50年前の6年生に比べて脈が1つ打つごとに500メートル余計に働くのです。心臓の負担は大きいです。それが50年続いたらどうなるのか。我々も終戦後随分働いたものです。よく働きました。我々の頃になかった突然死とか、スポーツ中の急死とか、成人してからの過労死とか、増えてきます。急激に大きくなった事が非常に問題なんです。そうするとどんな物を取ったら良いのか8分の5のご飯・うどん、8分の2の野菜・海草、そして8分の1の動物性の食物。お医者さんの中には玄米菜食と称して動物性の物を一切取らないようにと指導してガンの治療なんかに良い効果を上げてる方々もいます。だけども草原に降り立って犬歯が実際にある訳ですから、8分の1の範囲内であれば動物性の食品を取っても大丈夫と思います。その中に牛乳とか乳製品とか肉類とか卵とか或いは鳥とか魚とか貝類とか全部含めて8分の1という事です。しかも日本は海に囲まれている、川が多い、魚介類が中心にあります。さっき言ったように自分で集める訳ですから、お子さんを連れて海に行った時、「私の青空」月曜に再放送されています。そんなふうに自分で船を作って沖へ漕ぎ出して300キロのマグロを釣れる人は食べても良いのです。一般的には我々は手の平に乗るくらいのイワシとかアジとか秋刀魚とかを取っていれば心身の健康が保たれるのです。どんな物を取ったら良いのか分かって頂けたと思います。

 逆に取って欲しくない物があります。それと取り方も非常に大事です。よく噛んで食べる事が大事です。先ほどの30歳で箸を使った事がないという事は殆ど噛まなくて済む物を食べているのです。噛む時は当然下のあごを使いますからよく噛まないでいると下あごが小さくなります。噛み合わせが悪くなります。益々噛めなくなります。歯は中々退化をしない物質で千年単位で1%くらいしか小さくならないと言われています。あごは1代で30%も噛まないでいると小さくなります。おじいちゃん・おばあちゃんのあごとお孫さんのあごでは同じ顔だちでも違う場合がよくあります。殆ど噛んでない子供・箸を使っていない子供達、そうすると歯が乳歯から永久歯に生え変わる訳です。生え変わる時に小さくなったあごに小さくならない歯が生えて来たら歯並びはどうなるのか、昔は普通の歯医者さんがついでに矯正もしましょうと言うくらい、そのくらい矯正をする子供さんが少なかったのです。今矯正専門の歯医者さんが沢山出て来ています。それから3歳児検診なんかをしてると、それ程精神的な異常が認められないのに言葉だけが出ない子供達が随分増えています。物を噛んで飲み込まなくちゃならない、飲み込む時に舌の働きが非常に大事なんです。柔らかい食べ物ばかり特に噛まなくて済む食べ物で代表的な物にオムレツ・カレーライス・サンドイッチ・ハンバーグ・ヤキソバ・スパゲッティ・目玉焼きがあります。見事なまでに噛む必要がない食べ物です。ついでに言えば我々が子供の頃に食べてなかった物ばかりです。ヤキソバ・目玉焼きは偶には食べた事があるかも知れない。もっと噛まずに体の中に入って行く物の中にミルクとかジュースがある訳です。だからこういう物を変えて行けば良いのです。パン・パスタを先ずよく噛む食べ物、ご飯・うどんに変える。水分でカロリーを取っては駄目だから、ミルク・ジュースじゃなくノンカロリーの物で水分を取る。

 これは金沢大学のSさんの受け売りなんですが、副菜を「孫は優しい」と言います。

「ま」は豆で大豆ばかりじゃなくて、小豆なんかをもっともっと食卓に乗せて欲しい、他に色々豆があります。

「ご」はごま。ごま、それ自体をもっと積極的に取って行く。ごま油はなるべく減らして下さい。

「は」は「わ」と呼んで頂いて、ワカメ中心とした海藻類・カルシュウムの宝庫です。

「や」は野菜。出来るだけ地場の低農薬の季節の野菜。

「さ」は魚。小魚。

「し」は椎茸。きのこ類。椎茸を中心に抗癌物質としてこの頃注目を浴びています。

「い」はいも類。こういう物もなるべく古い物が良いのです。先祖がズーッと食べ続けてる物が良いのです。今ジャガイモ全盛ですが、ジャガイモとサツマイモは16世紀の後半にほぼ同時に入って来ています。ジャガイモは凄く花が綺麗です。マリーアントワネットが夜会の時に髪飾りに使っていたくらいです。初めは観賞用に入って来る訳です。サツマイモは初めから食用として使っていました。ジャガイモよりはサツマイモ。それよりもっと前から食べてた里芋とかとろろ芋とかこんにゃく。

 直ぐお分かりでしょうけど昔はカタカナの食べ物は食べていなかった。もしお子さん方にカタカナの食品が入ってるとしたら、それをひらがな漢字の物に変えて行けば良いのです。パンは止めてご飯にする。スパゲティは止めてうどんにする。スープは止めて味噌汁にする。「味噌汁は医者殺し」という言葉があります。味噌汁を飲まれたら医者は絶対に困ります。確実に病気が減りますから「味噌汁は医者殺し」なんです。チーズは止めて豆腐にする。サラダは止めておしんこにする。塩を減らしちゃ駄目というのもそこで非常に大事になります。昭和33年に「塩が体に良くない」と何故言ったのかというと、33年に初めてドレッシングが日本に入って来ました。塩・味噌・醤油を捨てさせてドレッシング・マヨネーズ・ケチャップ・マスタードに変えて行けば見事なまでに欧米化したお金が儲かる食べ物が食卓に入って来る。

 もっと問題なのが昭和33年に学校給食に本格的に牛乳が導入され始めたのです。何故昭和20年から33年と言ったのかというと、昭和34年から受胎した方は妊婦さんが取り上げるようになりました。Nさんという農水省に勤めていた素晴らしい方なんですが、そのNさんが昭和34年を経済発展元年・とうじんかんめい元年と言っていました。私だけでなく小児科医が食べ物に厳しいのか、私が医者になった時の子供達はもう50歳を越しています。私が見た赤ちゃんが40・50になって私より先にどんどんと言って良いくらい亡くなっているんです。今70・80の昭和20年以前に生まれた我々がこれ以降に生まれた40代50代の葬式を今出してる最中です。人間は死亡率100%なんです。ガンになってもならなくても必ず死にます。その事は悪い事でも悲しい事でも何でもないです。産まれる時と死ぬ時は自宅で迎えたいです。延命なんかして欲しくない。客観的に見て産まれた時は喜ばしいし、死ぬ時は悲しいです。でも当人にとって如何なのかな?臨死体験した方はいらっしゃいますか?私は2回ありました。短い時間だけどあります。だから見えない物と形ある物が分かります。産まれてくる時の方が死ぬ時よりもズーッと大変なんです。だから産まれる時に、あれだけ大声で泣き叫ぶのです。苦しい所に産まれて来るのだから、死ぬ時は安らかに死んで行けるのです。但し普段の生活を日本人に合ったきちんとした生活をする。

 この前ある会合であるお医者さんの話を聞きました。84歳の内科のお医者さんだそうです。84歳で見てる訳です。小学校4年生を見てたそうです。今のお医者さんは脈を取りません。患者さんに触れないです。聴診器を使いません。基本は触れることです。みんな習っているんです。医学生時代に「病気を見るな人を見ろ」と言っているんです。小児科の場合は先ず、ホリスティック医学なんて言いますけど全体的に見るという事です。その時その時を捉えるじゃなくて、長期的・継続的に見る事です。子供は大人を小さくしたもんじゃない。老人になると限りなく子供に近づきます。本質的に見る場合1番大事なのが触診・聴診・打診と対話です。それが決定的に今の、特に大学病院の医療に欠けているのです。そのお医者さんは小学校4年生の脈を取っていたそうです。色々話をしながらやってたら先生が何か変と気付きました。お母さんが診察中に亡くなったのです。それが動物として本当に1番良い死に方だと思います。中村天風さんを皆さんご存知と思います。私は昭和10年代にあの方の話を何回か聞いた事があります。本当に迫力がありました。天風さんは亡くなる3日前に幹部の人達を集めて「俺は後3日後に死ぬ」、色々な事を引き継いで、事実3日後に亡くなりました。動物はみんなそうです。カラスの死骸を見ないです。野良猫や野良犬は交通事故以外では死骸を見ないです。人もそうゆうふうに死んで行きたいです。

 死は決して悪い事でも悲しい事でもなんでもありませんけども、逆さ仏、親が子供の葬式を出す、これがどんどん現実に増えてるだけに歯止めをかけたいのです。実際に歯止めをかけられます。生活環境をキチンと整えていれば順番に死んで行けるのです。私どもは子供を亡くしたお父さん・お母さんの悲しみを沢山見ています。だから皆さん方に味わって頂きたくない。その為にも日本人は箸を使いましょう。しっかり噛みましょう。よく噛んだ食べ物が消化吸収されて出て行く訳です。その過程に血液によって運ばれて行く訳ですから血行を良くする。血行を良くする為には全身の筋肉を満遍なく使わなくちゃいけない。その場合、スポーツでは駄目です。もちろんスポーツも良いのですが、その前にスポーツは大人がルールを決めてますから、使う筋肉が限られます。テニス肘とか野球肩とかジャンパー膝とか、そうじゃなくて全体の筋肉を満遍なく使うような群れをなしての外遊びが良いのです。小学校入る前の子供を何人か集めると何やるか分かりません。それが良いのです。喧嘩も良いんです。だから子供の喧嘩に親が出ちゃいけないのです。今喧嘩するとみんな止めちゃいますから喧嘩を知らない人の痛みが分からない子供達が刃物を持ったり色んな事件を起こすのです。1つは外遊び、もう1つは家事です。どんどん電化されて行って、家事をする部分が減った事も悲しい事です。どんな小さい事でも良いから子供に家事を分担させて、それを継続して行わせる。家事分担率の高い子供ほど心身ともに健康である。色んな幼稚園とか保育園とか小学校から出されていますけれども、それは当然の事です。

 食を考える場合も1番大事な事はまさに「ありがとうございます」です。感謝の気持ちを小さい時からしっかりと伝えておく事です。我々は自分で生きてるんじゃないのです。森羅万象、万物の命によって生かされている訳です。植物の命・動物の命。火を使えば石油・石炭そういう動物たちの依存ですから鉱物にも感謝しなきゃいけないのです。自然に感謝する。感謝の気持ちを持ってしっかり噛んで食べるのです。その辺の事をアレキサンドルジュマーという人が言っています。「人は食べ物によって生きるのではない。消化する物によって生きる。」考えても当たり前です。栄養学が日本において要らない理由もそこにあります。自給率が満たされていれば要らないのです。幾ら良い物を取っても、それが血となり肉とならなければ何にもならないのです。その場合よく噛む事も血行をよくする事も大事ですが、気持ちが安定している事も大事です。感謝せずにイライラしながら食べても身に付きません。喜怒哀楽があります。この中の喜びと楽しみを活かすのです。楽しみと喜びを合わせると、これが笑いなんです。そこにいらっしゃるN先生は笑いを医学の中に取り入れている素晴らしい先生なんです。笑っている時は必ずお腹は引っ込んでいます。引っ込んでるという事は深呼吸してるのです。呼吸は非常に大事です。呼吸のうちでも息を出す・呼が大事なんです。吸の方はほっといても入って来ます。吸うのは天の気、天が自然にくれる・吐くのは人の気、努力しないと出せないのです。ラジオ体操にも必ず最後に深呼吸が入ります。子供達には深呼吸は面白くないので喘息なんかの子供達にはもっぱら歌を歌わせています。カセットテープA面に「大きな古時計」を入れています。「大きなのっぽの古時計」で息を吐いてお腹が引っ込みます。後は何もしないで空気が入って来ます。B面に「山の音楽家」が入っています。「きゅきゅきゅきゅ‥‥いかがです」の「きゅ」は言いにくいので「す」に変えています。息を切らないで「すぅすぅすぅすぅ‥‥いかがです」。試しにお腹を引っ込めてお子さんを叱ってみて下さい。全然迫力がないです。怒ってる時は必ずお腹が出てるのです。しくしく泣いてる時もお腹が出てるのです。だからお腹が引っ込んでる時を増やしましょう。楽しく食卓は囲んで欲しいのです。

 私が1番共感を覚えてる民族はインディアンなんです。今から10年程前、東京の湯島聖堂にアイヌの人と沖縄の人とインディアンと私ども本土の人が集まって、ちょうど夏で涼しい風が入って気持ち良い聖堂の中で歌ったり踊ったり交流したり素晴らしい一時を過ごしました。その翌日にインディアンのダイアンモントーヤさんと私が対談した記録があります。「繋がりの地・パート2」という小冊子がありますから興味のある方は見て下さい。インディアンには色々な種族があります。1番多いのがチェロキー・インディアンです。チェロキー・インディアンには「my」という言葉がないのです。私のという言葉はないのです。私の食べ物とか、私の家とか、私の土地という発想はないのです。みんな「our」なんです。私達みんなの食べ物、私達みんなの家、まさしくココはそうだと思います。私達みんなの土地。そして彼らが何かを決議する時には1人1人が必ず、これから決められる事が7代先の子孫にどういう影響を及ぼすか1人1人がしっかり考えた上で決議をする。何故ならば今我々がココに居るのは7代前の先祖が子孫の事を考えて水を土を空気を森を海を湖を残し続けて来てくれたからです。日本もたった昭和10年代まで江戸時代の人々・鎌倉時代の人々が山紫水明の国と言われた国、山紫に水清き国。綺麗な自然を残してくれた。これ葦原瑞穂の国。自給率の足りた豊かな国、食べ物の豊かな国だったんです。散発的に飢饉があったにせよ。それをたった60年間にアメリカによって・心ない政治家達によって、こんなに変えられて仕舞ったのです。そこに何としても我々が歯止めをかけなくてはいけない、今最後の時ではないでしょうか。一気に戻すのは無理です。継続は力なりと言います。1歩1歩1人1人が努力を積み重ねて次の世代、次の世代を21世紀を背負って行く子供達、孫達をしっかり育てて行って頂きたいと思います。

ご清聴どうもありがとうございました。


ありがとうございます





ありがとうございますおはなし集で使ったHTML等は菊地さんのサイトで勉強しました。菊地さんありがとうございます

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