平成25年度富田林保健所公衆衛生協力会研修会 記録
本日の配布資料
1,ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意!(施設管理者向け)
2,冬は特にご用心!ノロウイルスによる食中毒!(食品を扱う方々へ)
3,ノロウイルス食中毒にご注意!(府民向け)
平成25年2月4日(月) 17時0分開会
17時2分会長挨拶
17時5分講師紹介、大阪の公衆衛生の大研究家 偉大なるジェダイ トーラ ヨーダ グランドマスターを紹介さる。
17時10分 はじめに
1,細菌による食中毒
甲、サルモネラ
乙、病原性大腸菌
2,ウイルスによる食中毒
甲、ノロウイルス
乙、サボウイルス
3,自然毒食中毒
動物性自然毒→毒魚、貝毒
植物性自然毒→キノコ、有害植物
17時11分 ノロウイルスの特徴説明
通常のウイルスは数百個ぐらいないと発症しないが、ノロウイルスの場合、1個から発症するほど毒性がつよい、人間の腸内でしか増殖しないので、培養法による発生場所の特定が困難である。(現在は遺伝子による特定を行っているが、毒性のあるノロウイルスと毒性のないノロウイルスがあるので特定は非常に困難を極め、食中毒発生予防の決め手に欠けている。→筆者注)
17時12分 細菌とウイルス
甲、 細菌
細菌の大きさはサルモネラで0.5から3ミクロン(千分の一ミリ)、自分で増殖することが可能である。発症しても抗生物質が効く
乙、ウイルス
ノロウイルスは非常に小さくて、30〜40ナノミクロン(人間の指紋の間に入ると、ノロウイルスを人間にたとえると、富士山ぐらいの高さに指紋がなる。→筆者注)
抗生物質が効かないので、治療の決め手に欠けている。下痢の症状を緩和するために、乳酸菌投与と点滴ぐらいの対処療法がおこなわれている。
人間の腸内でしか増殖しないので、培養法による発生場所の特定が困難である。現在は遺伝子による特定を行っているが、毒性のあるノロウイルスと毒性のないノロウイルスがあるので特定は非常に困難を極め、食中毒発生予防の決め手に欠けている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 詳細説明→ノロウイルスは約7,500塩基を持つ、プラス鎖の一本鎖RNAウイルスに分類されるエンベロープを持たないウイルスの属名である。ウイルス粒子は直径
30-38nmの正二十面体であり、ウイルスの中では小さい部類に属する。ウイルス粒子の表面に32個のカップ状の窪みが見られることから、ラテン語で「杯」を意味するcalixにちなみカリシウイルス科
(Caliciviridae) に分類された。2007年現在、カリシウイルス科には5属のウイルスが含まれるが、そのうちヒトの疾患に関係するものはこのノロウイルス属とサポウイルス属の2属である。2012年には最新のノロウイルスサイエンティフィックコミッティー推奨遺伝子型(genotype法)とその表記方法が公開される予定である。
ゲノムには「非構造蛋白質」「構造蛋白質1 (VP1)」「構造蛋白質2
(VP2)」の3つの蛋白質コード領域が存在し、VP1領域の遺伝子型の分類では36種以上に分けられている。近年流行の主流となっているウイルスは、VP1領域の遺伝子型によってGII
NTとGII/4に分類されるウイルスである→詳細説明おわり
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17時13分 電子顕微鏡によるノロウイルスと黄色ぶどう球菌の形態観察
黄色ブドウ球菌とノロウイルスの電子顕微鏡写真を示して大きさ形状等々の説明をされる。
17時14分 ウイルスの構造
A、エンベロープのないウイルス→消毒アルコールが効かない
B、エンベロープのあるウイルス→消毒アルコールが効く
ウイルスとは、
ウイルスは細胞を構成単位としていないので生物と呼ぶことが出来ない不思議な存在でありますが、自分自身で遺伝子を持っておりウイルス事に特徴ある活動をおこなうことができるのであります。
その活動は、他の生体の細胞を利用して増殖することができるという、生物学上で生物と呼ぶことができるような特徴を持っているのであります。
自然科学は生物・生命の定義を確定することができていないのでありますが、とりあえず、細胞を構成単位とし、代謝、増殖できるものを生物とよぶことにしています。
そのために細胞をもたないウイルスは、非細胞性生物または非生物あるいは生物学的存在として扱われているのであります。
このように生物学的存在などと訳のわからぬ呼ばれかたをしているウイルスではありますが、あきらかに遺伝物質を持ち、生体の代謝系を利用して増殖するという活動を行いますので、生物と関連を無視することは不可能であります。
特に生体に侵入して生体に感染することで、人間という宿主の日常生活に影響を及ぼし、いろんな症状を引き起こし、病原体としてふるまうわけで大変やっかいな存在であるのであります。
エンベロープとは、
エンベロープ (envelope) は、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルスなど一部のウイルス粒子に見られる膜状の構造のことであります。
これらのウイルスにおいて、エンベロープはウイルス粒子(ビリオン)の最も外側にふつうは位置しております。
このエンベロープはウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドタンパク質を覆っているのであります。
エンベロープの有るもの無いものは、基本的なウイルスの種類によって明確に区別することができるのであります。
このエンベロープの有(あ)る無(な)しは分離されたウイルスがどの種類のものであるかを鑑別する際の指標の一つになっているのであります。
エンベロープの生成は、ウイルスが感染した生体の細胞内で増殖し、そこから細胞外に出る際に細胞膜あるいは核膜などの生体膜を被ったまま出芽することによって獲得生成されるものであります。
これがゆえに、基本的には宿主細胞の脂質二重膜に由来するものであるわけですが、これとは別にウイルス遺伝子にコードされている膜タンパク質の一部を細胞膜などに発現した上で膜と一緒にウイルス粒子に取り込み、エンベロープタンパク質としてビリオン表面に発現させているであります。
これらのエンベロープタンパク質には、そのウイルスが宿主細胞に吸着・侵入する際に生体の細胞側が持つレセプターに結合したり、免疫などの生体防御機能を回避したりなど、ウイルスの感染に重要な役割を果たし病気を引き起こすさまざまな機能を持つものがわかってきています。
(生体の細胞膜に由来するエンベロープがあるウイルスでは、エンベロープタンパク質が生体の細胞側のレセプターに結合した後、ウイルスのエンベロープと生体細胞膜とが膜融合を起こして、その結果、エンベロープ内部に包まれていたウイルスの遺伝子やタンパク質を生体細胞内に送り込む仕組みのものが多い。)
このエンベロープはその大部分が脂質から成っていますので、エタノールや有機溶媒、石けんなどで処理すると容易にその組織を破壊することができます。
之(これ)が故(ゆえ)に一般にエンベロープを持つウイルスは、消毒用アルコール(無水98%濃度)での不活化が有効的であり、、エンベロープを持たないノロウイルス等々のエンベロープを持たないウイルスに比べるとその活動を阻止するのは比較的容易であります。
17時15分 胃腸炎症状を引き起こす細菌・ウイルスについて説明さる。
細菌
1,カンピロバクター
カンピロバクターは、グラム陰性でらせん状に湾曲した形態を示す真正細菌の一属の総称であります。一般的には1982年に食中毒菌として指定されたのであります。
1982年に食中毒菌として指定され、汚染された食品や水、保菌動物との接触により感染することがあります。カンピロバクターコレラ毒素に類似したエンテロトキシンを生成し、この毒素により食中毒症状を発症するのであります。
具体的な感染源としては、保菌動物や鳥類などのふんにより汚染源となった食品の摂取。肉(特に鶏肉)の生食や加熱不十分、飲料水、サラダ、未殺菌の牛乳などであります。与えるエサにもよりますが、イヌ、ネコなどのペットも保菌していることがあります。
2006年EU の報告によれば、鶏肉の80%が汚染されていると言われているのであります。特に問題なのは、汚染されていても、臭いや味に変化はないということです。
このように新鮮な鶏肉と区別がつきませんのでお客さまにだしてしまうことが多いのであります
。
また、潜伏期間が2〜5日と比較的長いことから、原因となった食品が残されていないことが多く、原因が特定されないことが多いのも予防のむずかしさになっています。
食中毒症状としては発熱(38℃以下)・下痢(ときに粘血便)・腹痛が主であり、嘔吐を伴うこともあるのであります。
腹痛は下痢よりも長期間継続。他の細菌と違って100個程度の菌でも発症するので非常に感染力が強いのであります。
一例をあげますと、生の鶏肉からのたった一滴の肉汁のしずくでも発症するのであります。
お医者さまの所見によりますと一見サルモネラ症のような症状だが、サルモネラ症よりも軽いことが多いそうであります。
潜伏期間は約2〜7日で、2〜5日で回復するそうであります。
まれに、0.1%くらいの頻度で、腸炎が完治してから10日後くらいにギランバレー症候群を併発することがありえますので、たとえ腸炎症状が治ったとしても安心せずにお医者さまに通う等々の症状緩和後の注意を払う必要があるそうであります。
滅菌対策
60℃、1分程度の加熱でほぼ不活性化されることから、十分な加熱調理と肉類に触れた器具や手指の洗浄、生食する野菜と肉類の接触防止といった二次汚染の防止処置を行えば簡単に防ぐことが出来るのでありますが、現実には飲食店や学校の調理実習等での食中毒事例が多く発生しているのであります。 食品の中心温度を60度1分加熱としなければなりませんので、冷凍や「湯引き」などの方法では食品の中心品温が60度に達しませんので、不活性化出来なくて食中毒を発生させるのであります。
厚生労働省は食鳥処理業者に対し2006年3月に、「一般的な食鳥処理場に於ける衛生管理総括表」を作成し指導を行っております。
また、小児、高齢者、等々低免疫状態の人は生肉や牛レバーの生等を食べないよう呼びかけています。
2,サルモネラ
食中毒発生件数の1-3割がサルモネラ属菌が原因とされているであります。特に、鶏卵を原料とする菓子による大規模食中毒が目立つのであります。
鶏卵のサルモネラ汚染は、かつてはニワトリの消化管内に寄生したサルモネラが総排泄腔で卵殻の外側を汚染するためと考えられていましたので、汚染防止には鶏卵の洗浄が有効とされたいたのであります。
しかし、こうした卵殻の外側からの汚染のみではなく、ニワトリの卵巣や卵管に寄生し、ここから鶏卵の卵細胞そのもの、つまり卵黄の部分に細胞内寄生したり、その外側の卵白などが保菌することによって鶏卵を汚染していることがわかるようになったのであります。
まんのわるいことにサルモネラに感染した鶏卵からはしばしば発症することなく健康な雛が孵化することがわかってきたのであります。
保菌鶏が再生産されることがふせげなくなったのであります。
こうした親子間の垂直感染を介卵感染と呼ばれているのであります。
衛生状態に十分配慮した鶏舎でも汚染鶏卵や汚染鶏肉が生産される原因となっているのであります。
現在、3000個に1個の割合いでサルモネラ汚染があるといわれているのであります。
之(すなわち)みなさまの現場で100個単位の玉子を割る場合はその内1個の玉子は汚染の可能性があると統計上いえるのですから、危険性をよく周知徹底して、白身にサルモネラ菌が存在するが、黄身の卵黄膜が破れて黄身内に侵入した場合黄身の栄養で増殖するので、割おきは厳禁であるということをよく教育する必要があるのであります。
予防の為に
サルモネラ菌での食中毒の大半が食品の加熱不足が殆どなのであります。
肉・魚などはなるべく生食を避け十分に加熱するのが大切であります。
サラダなどで使う野菜は十分に洗う(洗剤を用いる場合もある)のが大事であります。
まな板・包丁なども常に清潔にしておく(まな板は漂白剤で漂白するのが好ましい)ことが大切であります。
当たり前のことでありますがネズミがかじった物は食べないことでありますが、保管中に少しかじられてもわかりませんので、食品は常に冷蔵庫にしまうことを習慣づけたほうが安全であります。
あまり大量に作り置きしないでその日に作ったものはその日に食べきる作り方をしたほうがよいのであります。ホテル等の宴会料理用に大量に作ってスープで事故が起こった例があるのですから。
鶏卵は割ったままの状態で置かないことが大切で割ってしまえば速やかに(すみやかに)調理しましょう。
動物(特にカメ等のペット爬虫類)に触った後は石鹸でよく手を洗うことが大切です。
3,腸炎ビブリオ
増殖に至適なpHは約7.5-8で、比較的アルカリ性を好む点ではコレラ菌と同様であります。ただし、塩化ナトリウムを含まない培地でも増殖可能なコレラ菌とは異なり、増殖には1-8%の塩化ナトリウムを必要とするのであります。
水温が20℃以上のときに活発に増殖するが、15℃以下のときには増殖が抑制されるであります。
之(これ)によって本菌による食中毒が主に水温の高い夏期に集中することと符合するのであります。
対策としては 低温、高温、真水、酸による処理を行うことによって死活さえることができるのであります。
腸炎ビブリオは増殖の早い細菌でありまして、培養条件によってはおよそ10分間に1回の割合で分裂するのであります。
4時間後には1個の腸炎ビブリオは1000万個以上に増殖する計算になるのであります。つまり、非常に短時間で食中毒をおこす状態になるということです。
腸炎ビブリオは、主に海産の魚介類に付着しておりして、生で食べることによって感染型の食中毒(感染性胃腸炎)の原因になるのであります。
又、毒素には耐熱性があるため、汚染食品を加熱しても中毒症状が引き起こされるので注意が必要であります。
腸炎ビブリオ食中毒は、日本で発生する食中毒の原因菌としては、発生件数でサルモネラと並んで1-2位にあたり、特に1992年までは、日本における食中毒原因の第1位を占めていたのであります。
欧米諸国での発生は少ないのであります。これは刺身や寿司など、海産の魚介類を生食することが多い食文化があるのかないのかに大きく関連していると思われるのであります。
日本では特に6月から9月の、海水温が20℃を超える時期に多く発生するのでこの時期の調理者は真水でよく洗うという注意が必要であります。
日本の感染症法において、腸炎ビブリオ食中毒は、五類感染症の定点把握疾患である感染性胃腸炎に含まれるため、指定された医療機関では発生後一週間以内に報告することが義務づけられており、これを通して日本国内の発生状況が監視されているのであります。
4,黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌は人体の皮膚表面、毛孔に存在するのであります。特に鼻腔内に存在する常在細菌であり、約30%〜100%のヒトが保有していると言われるおります(諸説あり議論の余地はのこります)。人間の皮膚に常在するブドウ球菌の中では毒性が高く、健常者では通常の生育場所である皮膚表面や鼻腔などでの増殖自体が発病につながることは少なく、創傷部などから体内に侵入した場合に発病することが多いのであります。感染力は強い部類に属するが、菌が少なければ通常その毒性は弱いのであります。
黄色ブドウ球菌による食中毒は、毒素型の食中毒でありまして、耐熱性の毒素を生成することによって引き起こされます。食品中で増殖してそこで黄色ブドウ球菌エンテロトキシン毒素を産生するために起きるものであるのであります。この毒素は耐熱性で、食品を加熱することによってブドウ球菌そのものが死滅しても、それを食べた場合に激しい嘔吐を伴う食中毒を引き起こす。サルモネラや病原大腸菌などの場合は生きた細菌が腸内に感染することによって起きる感染型食中毒を引き起こすのでありますが、黄色ブドウ球菌による食中毒は感染症ではなく、むしろ毒キノコを食べるケースに近いのであります。
黄色ブドウ球菌による食中毒は潜伏期が短く、汚染された食品を食べたあと2〜3時間(エンテロトキシン濃度が高ければ数十分程度)で発症し、その後すみやかに終息するのであります。しかし、症状が激しい場合には、ショック症状に陥る場合もあるため、健康に異常を感じた場合はお医者さまにかかるのが良いのであります。症状は主に悪心と嘔吐が現れ、場合によっては腹痛や下痢を伴うこともあるのであります。黄色ブドウ球菌による食中毒は、症状が嘔吐に集中するのが特徴であります。黄色ブドウ球菌自体が体内に入る感染症ではないため、抗菌薬の投与を必要としません。解毒薬がないので、むしろ点滴により水分・糖・電解質を補充して症状の改善を待つという消極的方法しか治療法が無いのが実情です。
2000年3月31日、雪印大樹工場の生産設備で氷柱の落下で3時間の停電が発生し、同工場内のタンクにあった脱脂乳が20度以上にまで温められたまま約4時間も滞留した。この間に病原性黄色ブドウ球菌が増殖して毒素(エンテロトキシンA)が発生していたことが原因であった。本来なら滞留した原料は廃棄すべきものであったが、殺菌装置で黄色ブドウ球菌を死滅させれば安全と判断し、脱脂粉乳を製造した。ところが、殺菌で黄色ブドウ球菌が死滅しても、菌類から発生した毒素の毒性は失われないため、この毒素に汚染された脱脂乳を飲んだ子供が食中毒を起こすこととなった。→現場の無知から大きな事件を引き起こしてしまったのが、一番の原因です。
5.病原大腸菌 O157
加熱の不十分な食材から感染し、100個程度という極めて少数の菌で発症し感染症・食中毒をおこすのです。そのため感染者の便から容易に二次感染が起こるのです。
この菌はベロ毒素を作り出すのです。ベロ毒素は、大腸の粘膜内に取り込まれたのち、リボゾームを破壊し蛋白質の合成を阻害するのです。蛋白欠乏状態となった細胞は死滅していくため、感染して2
- 3日後に血便と激しい腹痛(出血性大腸炎)を引き起こすのです。
牛等の糞便等から検出されており、その肉に付着する可能性が高いのです。その防止のため屠畜場では施設改装し対応を行ったのです。なお、牛に感染しても無症状であるために防止が困難となっているのです。
加熱に弱い菌であるため、ハンバーグ等挽肉を原材料とする食品は、その中心温度を75.1℃以上に加熱することが、感染を防ぐために必要であるのです。
また、生レバー、生センマイなどは殺菌していないので、子供や高齢者など抵抗力が低い者はこれらを食べないことが最大の予防となるのです。
下痢止めを服用すると、ベロ毒素が排出されないため、重篤もしくは死亡する可能性が高くなるので注意が必要です。
6,セレウス菌
土壌に生息する細菌で、セレウス菌が起こす食中毒は毒素系食中毒なので、なっても免疫はつかず、何度でも感染発症するのです。
やっかいなのは、汚染された食物を臭いや見かけで判別することはできないのです。
又、休止状態の芽胞を加熱や胃酸では完全に不活性化することが出来ず、嘔吐型毒素は更に耐性を持つ(下痢型毒素は熱で容易に不活性化を起こす)のです。
このため毒素の量が増えてしまった食品は再加熱しても食中毒を起こすので、本菌での食中毒予防法として発芽と増殖の抑制がとても重要になるのです。(例えば調理済みの食品は10〜50℃で保存しない等であるのです)。
お米等がこのセレウス菌に汚染されると、たとえ炊飯した、炊きたてのご飯でも食中毒が発生する可能性がありますので注意が必要です。
汚染された食物の摂食により発生する感染性胃腸炎(食中毒症状)と、血液中に菌が侵入し発症する菌血症(大部分の感染はほぼ無症状)があるのです。
菌血症を起こしただけではほとんど発症せず、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い者が時折敗血症まで病状が進行した時のみ死亡例まで発展する場合があるのです。
本菌によって引き起こされる食中毒は、菌が体内で増殖し多量の毒素を排出して発症する下痢型と、食品中で増殖した菌が生産する毒素を大量に摂取して発症する嘔吐型の2つに別けられるのです。
日本での発生例の大部分は嘔吐型食中毒であるのです。
食品衛生法第27 条により保健所への届け出が義務づけられている。
下痢原性毒素は加熱、pH4以下の酸(胃酸)などで不活化されやすく、食中毒症状は一般に軽く1〜2日程度で回復するのです。
セレウス菌による食中毒は、人から人へは感染することはありません。
8.ウエルッシュ菌
ローストビーフやシチューが汚染されるとおこりやすい食中毒で、給食病または給食菌(
food service germ )やカフェテリア菌( cafeteria
germ )の別名で呼ばれることもある。A型菌の産生するエンテロトキシンによる生体内毒素型の食中毒であるのです。
芽胞が一胆高温処理される事で芽胞形成能が活性化され、同時に溶存酸素が減少すると共に競合する他の菌が減少し増殖の好条件が成立し、緩徐に冷却される間(至適増殖温度)に食品中で増殖するのです。(ローストビーフやシチューに多い理由です)
毒素の摂取ではなく原因菌の1千万-1億個以上の摂取により、腸管内で菌の増殖と共に芽胞が形成され同時に毒素が産生され毒素により発症するのです。
8〜20時間の潜伏期の後、水様性の下痢を引き起こすのです。
腹痛と下痢は必発であるが嘔吐、発熱は見られないのです、1〜2日で回復し、予後は特に後遺症を引き起こさないのです。
芽胞のみ100℃・1気圧・1時間の加熱で不活性化されず、残存する可能性があるので、加熱を過信してはいけません。
タンパク性食品が原因食となる場合が多いので、調理前の食材への汚染が内容に注意が必要です。
9,赤痢
糞尿などから食物や水などを経由し、経口感染するケースが大半であるのです。
赤痢菌の潜伏期間は、1から5日程度である。
症状は発熱ではじまり、腹痛、下痢が続くことになります。
症状が重いと、40℃近い高熱が出たり、下痢便に膿・粘液・血液が混じることが多いのです。
ひどい場合は溶血性尿毒症症候群や敗血症を合併し死亡することがあるのです。
細菌性赤痢は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の三類感染症に指定されており、感染が確認されたら医師は速やかに保健所に報告する義務があり、拡散を防止するために状況に応じて隔離入院させる必要があるのです。
治療には対症療法による全身状態の改善と、抗菌薬による除菌を図ることによっておこないます。
10、コレラ
経口感染であるため、飲食に気をつけること。
最大の感染源は患者の排泄物だが、通常の接触では人から人への感染の危険性は低いのです。
不衛生な食材や調理環境で危険性が高く、流行地域ではアイスクリームや生もの
(サラダや果物、十分加熱しない魚介類など)
、生水や氷 (凍った生水) は避け、また体調維持に努めることが大切です。
最も重要な感染源は、患者の糞便や吐瀉物に汚染された水や食物であるのでそれらの滅菌焼却は重要です。
消化管内に入ったコレラ菌は、胃の中で多くが胃液のため死滅する(感染地域では、食事中の水分の摂取を極力避け、食後30分後に飲むのがなにもないときの予防となる)が、少数は小腸に到達し、ここで爆発的に増殖してコレラ毒素を産生して発症します。
コレラ菌自体は小腸の上皮部分に定着するだけで、細胞内には全く侵入しないのですが、コレラ毒素は上皮細胞を冒し、その作用で細胞内の水と電解質が大量に流出し、いわゆる「米のとぎ汁様」の猛烈な下痢と嘔吐を起こすのです。
潜伏期間は5日以内。普通は2〜3日だが、早ければ数時間で発症します。
症状が非常に軽く、1日数回の下痢で数日で回復する場合もあります。
通常、突然腹がごろごろ鳴り、水のような下痢が1日20〜30回も起こる。下痢便には塩分が混じります。
米のとぎ汁のような白い便を排泄することもあります。
腹痛・発熱はなく、むしろ低体温となり、34度台にも下がります。
急速に脱水症状が進み、血行障害、血圧低下、頻脈、筋肉の痙攣、虚脱を起こし、その結果死亡にいたります。
極度の脱水によって皮膚は乾燥、しわが寄り「洗濯婦の手
(指先のしわ) 」、「コレラ顔貌」と呼ばれる特有の老人様の顔になるのが特徴です。
もし、不幸にして医療機関がなく、治療を行わなかった場合の死亡率はアジア型では75〜80パーセントに及びます。
エルトール型では10パーセント以下で、胃切除がある場合は胃酸による殺菌効果が無いため菌が小腸に達しやすく危険で注意が必要です。
現在は適切な対処を行なえば死亡率は1〜2パーセントぐらいです。
注意すべきウイルスの種類を説明さる。
1.ノロウイルス→免疫力つかない
2,ロタウイルス→小児に罹病する、免疫力が数回かかるとつく
3,サボウイルス
4,アストロウイルス
5,エンテロウイルス→おなかこわす
6,アデノウイルス→下痢
7,A型及びB型肝炎ウイルス→60以上の抗体あり。E型肝炎があり、シカの生肉を食して発症するが潜伏期間がながい。
8,その他のウイルス(コロナウイルス、コブウイルス等)
17時26分 ノロウイルスの歴史を説明さる。
1968年、アメリカ合衆国オハイオ州ノーウォークの小学校において集団発生した急性胃腸炎患者の糞便から検出されたのである。地名にちなみ「ノーウォークウイルス
(Norwalk virus)」と命名されるのである。
1972年に電子顕微鏡による観察でその形態が明らかになり、ウイルス粒子の形態的特徴から英語でSmall
Round-Structured Virus(SRSV:小型球形ウイルス)と命名されたである。その後、このウイルスによる胃腸炎・食中毒が世界各地で報告されようになったのである。
1977年、札幌で幼児に集団発生した胃腸炎からノーウォークウイルスとよく似た小型球形ウイルスが
病原体として発見され、サッポロウイルス (Sapporo
virus)と名付けられたのである。
1990年、Small Round-Structured Virusの全塩基配列が報告された。これによりPCR法による遺伝子検査等によってSmall
Round-Structured Virusとの同一性検定つまり検出が可能となったのである。遺伝子だけは100度以上でもいきているので、残った食材からの検出も可能となった。
(1992年、3月末から5月にかけて、関東地方でも10〜30代でサッポロウイルス感染が多発したのである。平成9年より調べ始め研究が開始された。之(これ)によりトレーサビリテイの必要性が叫ばれ始めた。→筆者注)
2002年、第12回国際ウイルス学会(パリ)小委員会において、(“Norwalk”のNorと“Sapporo”のSap、これにウイルスの属名の接尾語である"virus"を、ラテン語文法に従って連結形"o"で連結したものを学名として採用し→筆者注)、それまで「ノーウォーク様ウイルス属」と呼ばれていたものを「ノロウイルス属
(Norovirus)」、「サッポロ様ウイルス属」と呼ばれたものを「サポウイルス属
(Sapovirus)」と呼ぶことを承認したのである。
2003年 我が国に於いてノロウイルスと改名された。(症状は嘔吐に脱水症、治療は対処療法しかなく、点滴や乳酸菌投与等々である。→筆者注)
2011年、国際微生物学連合2011会議(札幌)において、「『ノロ(NORO)』姓の子供たちがいじめやからかいを受けるおそれがある」という国際ウイルス分類委員会への指摘に対し、同委員会は「ノロウイルス」名称について各国の専門家たちと深く議論を行う。「ノロウイルスというのは属名であって、そのようなウイルス種名は存在しない。ゆえに正しい呼称(種名であるノーウォークウイルス)を使用すべきである。またノーウォークウイルスに起因する病気の発生に対して『ノロウイルス』という用語を使用しないよう、メディア、医療/保健の各機関、科学者団体に強く求める」という趣旨のプレスリリースを発表。また同内容を同委員会公式ホームページ会報上にも発表されましたので、今後の呼称はノーウォークウイルスとなる可能性があります。
17時32分 ノロウイルス(ノーウォークウイルス)の感染症の特徴を説明さる。
ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)は経口感染して十二指腸から小腸上部で増殖し、伝染性の消化器感染症(感染性胃腸炎)を起こすのである。
毒素は分泌せずに十二指腸付近の小腸上皮細胞を脱落させ、特有の症状を発生させるのである。
死に至る重篤な症例は稀であるが、苦痛が極めて大きく、稀に十二指腸潰瘍を併発することもあるのである。
特異的な治療法は確立されていないのである。
感染から発病までの潜伏期間は12時間〜72時間(平均1〜2日)で、症状が収まった後も便からのウイルスの排出は1〜3週間程度続き、7週間を越える排出も報告されているのである。このため手洗いの励行が重要であるのである。
年間を通じて発症するが、11〜3月の発症が多く報告されるのである。
(2007年5月に報告された厚生労働省食中毒統計による2006年の食中毒報告患者数は、71%がノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)感染症であるのである。
感染に於いては血液型で感染率に差があり、血液型抗原であるH(O),
A, Leb型抗原に吸着されやすいことから、O型は罹患しやすくB型は罹患しにくいことが報告されているが、これはウイルス株の各遺伝子型によって様々であることが明らかになっており、日本も含め世界中で流行しているGII/4遺伝子型株などは、H(O),
A, Bの全てを含む多様な抗原に吸着されやすいことが判明しているのである。
発症機序を含め十分に解明されていないのである。→筆者注)
症状は、嘔吐・下痢・発熱で、個人差があるが、突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱で、嘔吐の数時間前から胃に膨満感やもたれを感じる場合もあるのである。
通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることもないのである。
免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、死亡した例(吐瀉物を喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されているのである。
感染しても発症しないまま終わる場合(不顕性感染)や風邪症候群と同様の症状が現れるのみの場合もあるのである。
一般によく「嘔吐、下痢、腹痛を伴う風邪」という表現があるが、それらが実はノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)による感染症の可能性も低くはなく(エンテロウイルス等の他の原因もある→筆者注))、単なる風邪ではない場合があるのである。
これらの人でもウイルスによる感染は成立しており、糞便中にはウイルス粒子が排出されているため、注意が必要であるのである。
17時35分 ノロウイルス(ノーウォークウイルス)の感染経路及びその様式を説明さる。
ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)による感染症は経口感染が原因で、その感染経路から以下に大別できるである。
(飲食物からの感染(感染型食中毒)→筆者注)
a. 食中毒:ウイルスを蓄積した食材およびウイルスで汚染された食品を喫食して感染。
b. 水系感染:水道水、井戸水などがウイルスで汚染され、その水を飲み感染。
ヒトからヒト
c. 感染者の糞便や吐瀉物から手指を介して感染。(ドアのノブなどからもウイルスが発見される事例があるである)
d. 感染者の糞便や吐瀉物に排出されたウイルスが付着し、飛散した飛沫から空気感染。(飛沫感染或いは塵埃感染とも呼ばれるである)
e. 感染者が十分に手を洗わず調理した食品を食べ感染。(エタノールや逆性石鹸に対する抵抗性があり、水道水に含まれる塩素にもある程度の耐性を持っているため、洗浄が不十分になりやすいである)
販売あるいは調理提供する食品そのものの衛生管理の(食品衛生学的な)立場からは『飲食物からの感染』のケースが、院内感染などの感染管理の立場からは『ヒトからヒト』のケースが特に問題とされるであるが、症状や経過には感染経路による違いはないである。国立感染症研究所の病原微生物検査情報(2006/2007年の統計)の集団感染事例の集計によると、原因食品が明確ではないケースが約6割を占めており、汚染食品の摂食よりはるかに多い原因となっているである。
ノロウイルス属(ノーウォークウイルス種)は、衣服や寝具、家庭用品、家具などの表面で数週間生存することができる。感染経路の遮断には手洗いや器具の洗浄が必須であるである、またアルコール(75%エタノールや通常の手洗い後の消毒用のアルコール)では不活化されないである。
以上をまとめると
1,潜伏期間は12時間から72時間
2,経口感染である。
3,主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38度以下)腹部膨張感覚、胃が張る感覚
4,1年中派生するが、冬期に多い。
5,症状の持続時間は1日から3日間、特に後遺症はない。
6.(不顕性感染は30%つまり健常者の3割は保菌している可能性があるのである。→筆者注)
7,(治療・予防は原因が確定されていないので、リンゲル点滴、乳酸菌錠剤の投与等の対処療法しかなく、速効性の薬はない→筆者注)ワクチン等は開発されていない。
17時35分 ノロウイルス感染経路およびその形式について説明さる。
1,重要→経口感染(ウイルス粒子1から100個で感染)(通常のウイルスなら数千個にならないと感染しないが→筆者注)、このウイルスは1個からでも感染するので感染力が非常に強い!特に注意が必要である)
2,人から人への感染→排便後の手、吐瀉物処理後の雑巾・バケツ・触った机等の場所
3,空気感染→糞便・吐瀉物が乾燥すると舞い上がり塵になる。このウイルスはなかなか落下せず又、死活せずに空中をただようので、経口をとおして感染が拡大する。
雑巾を絞ってそのまま干すことによって、空気中に大量にノロウイルスが浮揚し集団感染していた実例が小学校であった。
このことから、各調理場にあっては、布巾を手洗いして干すことは危険である。洗濯機で洗ってから干すか、もしくは、次亜塩素酸に15分以上浸してから干す注意が必要である。
4,(環境水の汚染による感染→プール、温泉、風呂→筆者注)、
17時36分 以上のことを図面にて説明さる。
17時40分 かきの写真をのせ、牡蠣だけに感染原因を決めつける風潮に対し、いろんな原因があることを指摘され、牡蠣こそ被害者です。と液プロのスクリーンに映し出された写真上に書かれていた。
大量の雨で下水処理が追いつかない時に、ノロウイルスが海水中に流れ込み2枚貝や牡蠣へゆく、
注意としては貝の消化器官を切らないことである。切れば、消化器官中に集められたノロウイルスが貝柱等を汚染する。
17時41分 ノロウイルスの特徴について説明さる
1,ノロウイルスの増殖系(培養細胞や実験動物による)は未だ見いだされていない。そのため、ノロウイルスの血清型、免疫、感染症、抵抗性等々に正確な情報が未だ報告されていない。
2,ノロウイルスはエンペロープを持たないので、消毒薬に非常に強い。
3,対処療法以外に治療法がない。
4,環境中で長時間、感染性をうしなわない。
5,種類が多い。
17時42分 キャプシッド領域をもちいた系統樹解析にてノロウイルスの特徴を説明される。
17時43分 感染者のウイルスの排泄について説明される。
以下筆者注===================
1,患者吐瀉物1c中に100万個以上
2,患者排便1c中に1億個以上
3,排泄持続時間は、10日から31日
===================筆者注終わり
注意事項、大量調理にかかわる人は検出感度の高い検査法で、排便中のウイルスが陰性となるまで業務に就かないこと。
注意事項、不顕性感染(健常者でも保菌している)があるので、健常者も検査を必要とする。
17時44分 施設での集団発生後の拭き取り検査成績
トイレの便座→520から15000
手すり→ 110から5900
ドアノブ→120から270
↓
トイレの便座、蓋、レバー、ドアノブも汚染される
↓
結論
トイレの個室の中に手洗いをつける
自分の衣服を整える前に、手を洗うこと
必ず手洗いの後に衣服をきること
17時45分 食中毒事件の様式
1,食品取扱者・調理人による食品汚染
食品取扱者・調理人(感染者)→手→食品
まとめ、
排便後・調理前・配膳前の手洗い必須(非常に重要)
汚染された牡蠣等の二枚貝によるもの
二枚貝の中腸腺に濃縮・蓄積(生あるいは加熱不良の場合)
飲料水汚染
井戸水、簡易水道(浅井戸は特に要注意)
17時46分 ノロウイルスの物理化学的抵抗性(耐性)
1, 乾燥・液中で4度で2ヶ月20度で1ヶ月生存
2, 加熱で60度30分では失活しない。
3. 70度で5分、80度で1分で失活する。
4, 消毒用エタノールでは失活化しにくい
5, PH3から10では安定している(PH3とはお酢でPH4であるからかなり酸性である。→筆者注)
6,逆性石けんでは失活しない。
7,次亜塩素酸ナトリウムでは、短時間で失活させるには、200PPMの濃度必要(希釈の目安は500tのペットボトルにそのペットボトルのキャップでキッチンハイターを2杯入れあと水道水で満たしてください。)
17時48分 ノロウイルスに関する発生統計を説明さる。
1.感染症発生動向調査
感染症胃腸炎患者発生報告
感染症法 5類感染症として全国3000の小児科定点より患者数が報告される(大阪119)
2,食中毒統計
食品衛生法→食中毒患者を24時間以内に保健所に届け出
1997.5 SRSV、その他のウイルス
2003.8 SRSV,ノロウイルス(施行規則の病因物質の名称変更)
地方衛生研究所からのウイルスの検出報告
定点の約10%が病原体定点(大阪24)
食中毒 集団発生調査
17時50分
感染症動向調査(感染症胃腸炎)のグラフを表示して説明される。
17時51分
定点あたりの感染症胃腸炎患者報告(近畿)をグラフにて説明さる。
17時52分
1事例あたりの平均患者数をグラフにて説明さる。
17時53分
食中毒1、原因物質別発生状況推移をグラフにて説明さる。
17時54分
食中毒2、原因物質別発生状況推移をグラフにて説明さる。
17時55分
時間が無いので、質問等は富田林保健所、衛生課長宛に後ほどして下さいとの衛生課長のおはなしあり、終わりの挨拶をされて、解散となる。
なお、受講者は50数名であった。
新年懇親会
18時17分 高野氏司会で始まる
18時18分 村槙会長挨拶
ノロウイルスと食中毒とその予防の講習会に謝意を表される。ノロウイルスと食中毒に対する対策と対応を是非この講習会の内容を生かして帰ってからの実践活動に役立てていただくようの依頼のあと、懇親会開始の宣言をされる。
18時22分来賓者への謝意を述べられて挨拶を終えられる。
18時23分来賓挨拶
大阪府議会議員西野先生
鈴木、吉村両府議は公務につき欠席で両先生方からはみなさまによろしくとの伝言をいただいている又、本日は秘書方に代理として来ていただいている。
今年は、正月早々食あたりにあい、夜中に発症したので、救急車を呼ぼうとしたが、大阪府下の救急医療の不備を身をもって体験した。救急車内にて電話にて、搬送先医療機関をたらい回しにされて結局収容先がなく、知り合いの医者にかかってことなきを得た。救急医師の不足を実感し、救急医療の搬送受け入れ先を増やす事に取り組もうと誓いました。
又、2月の府議会において、神奈川県等々の先例に倣い、たばこ条例ができ、飲食店において、すべて、禁煙を義務づけられることになりましたが、私としては、反対であります。禁煙かどうかは、各店舗に於いて選択すべき問題であって、行政が一律に禁煙として規制するのはおかしい。現在の体制で十分に運用できる範囲であると思っている。来週の府議会にて陳情等の行動を起こす予定であります。
18時27分
富田林保健所福島所長あいさつ
1,食品衛生協会への日頃の協力に謝意を表される。
2,2年前の富山県のユッケ事件についてふれられる。
生肉生レバーの生食禁止、肉の管理不足から食中毒発生する旨を述べられる。
3,インフルエンザについて注意を喚起される、今年はA香港型であり、ワクチンが効かないので、注意が必要の旨はなされる。
18時30分
来賓紹介
大阪府議吉村先生秘書、大阪府議鈴木先生檜秘書、食品衛生協会平岡先生、富田林保健所横田課長、富田林商工会松井、河内長野商工会瓦谷、
18時34分
食品衛生協会平岡先生の今年は明るさに期待持てる年でありますように!笑いと活気と前向きに! との先導にて乾杯!
18時35分
懇親会開始
司会の高野氏より来賓の祝儀披露
西野先生、吉村先生、鈴木先生他来賓全員とのこと