10、真理を学ぶ

 

 本当に正しい生き方をする為には、真理を学ぶことが必要です。神さまの御心とは何か?宇宙を貫く原理・法則とは何か?数多くの問題に対して、自分自身が真実の答えを見出してゆかねばならないのです。無知のままでは、間違った生き方を積み重ね、運命の奴隷に陥るのです。本当に真剣に探し求め続けなければ、それらの正しい答えを発見することは不可能です。

 

 自分にとって本当に必要なものとは何かを、はっきりさせておくことも大事です。それによって、目の前に与えられた時に、的確に受け取ることができるのです。折角与えられているのに、見過ごし・見逃しているようでは、他からの多くの愛念を無視し・拒絶したことにもなり、何度も何度も無視し・拒絶していては、必要な助けも来なくなってしまいます。真理を学ぶにも、自分のいのちと引き換えても悔いは無いという程の、真剣な必要性が有れば、必ず与えられ・受け取ることができるものです。

 

 「読書百編意自ずから通ず」です。何事も熟読玩味してこそ、その真意を知ることができるのです。真理の言葉というものは、自分の心境の変化に伴って、受け止め方が変わって来るのです。業想念の心に陥ったら、全く真理の言葉は理解できなくなるものです。本心の心に戻ってからも、その自覚の深まりに比例して、真理の言葉は、同じ心境に止まっている時でも、繰り返し繰り返し百編以上が味わうべきものです。心境が少しでも向上変化したならば、今一度初心に帰って、繰り返し繰り返し百編以上は味わうのです。真理の言葉には、無限の無限の真価値が存在しています。汲めども汲めども尽きることは無いのです。

 

 無限の無限の幸せが、既に与えられている事実に気づくことが大切です。そのために必要なのは、第一に、繰り返し繰り返し真理の書を読み、真理の話を聞き、真理の言葉をたたき込むことです。第二に「祈り言葉」を一心不乱に、唱え続けることです。第三に、みんなを幸せにするための愛他行を、身近から、小さいことから実践し続けることです。この三つを実行することで、本心の自覚は深められ真実の幸せに気付くのです。

 

 真理の全てを、理解し・把握することは不可能です。自分の心境の変化を待って、新たに新たに、真理の言葉から秘められた真価値を、見出してゆかなければならないのです。謙虚になることを忘れ、高慢な心に陥ったら、進歩は止まり、逆に退歩してゆくのです。同じ真理の説法を聴いても、自分の心境に合ったものだけしか、受け取ることができないのです。自分の心境が進歩向上をすれば、同じ真理の説法を聴いても、又新しい価値を見出すことができるものです。真実の導師は、相手の心境に合わせた、自在の説法ができるのです。自分1人で我流の勉強をしているよりも、自分の心境に合わせた、巧みな真理の言葉の解説を聴くほうが、真理の理解は速やかに進むものです。

 

ありがとうございます